育毛剤を使い始めると、その日のうちから効果が気になりだしますよね。その日のうちから効果がでないのはわかっていても、即効性を求めてしまうのは当然です。
育毛剤の効果がでるのは早くても3ヶ月だということは、恐らく使う前から知っていることかとは思います。しかし、1ヶ月すれば抜け毛が減りだすこともあります。髪の毛が増えることはないとは思いますが、やはり効果には個人差があるものなのです。
ですが、そうではなく逆に抜け毛が増えてしまう方もいます。焦って使用を中止してしまうこともあるかもしれませんが、一度その症状は”初期脱毛”ではないのかを確認してみましょう。
そこでこの記事では初期脱毛とはどういったものなのか、また育毛剤を使い続けていいのかどうかの判断方法についてもまとめてみました。
1.育毛剤で抜け毛が増える
1-1.初期脱毛
育毛剤を使い始めると、瞑眩(めいげん)反応、好転作用として初期脱毛が起こることがあります。瞑眩と聞くと想像しずらいですが、好転作用であればわかりやすいかと思います。初期脱毛は髪が健康的に生える、成長するための準備をしている証拠なのです。
髪にはヘアサイクルというものがありますが、薄毛になってしまっている人のほとんどはこのサイクルが乱れています。ヘアサイクルは成長期、退行期、休止期の3つに分かれ、休止期が終わるとまた新しい髪が生えてくるというサイクルのことをいいます。
薄毛はこのヘアサイクルの成長期が短くなってしまっていることが原因で、退行期、休止期の過程で止まっている髪が多いのです。もしくは脱毛までが済んでいるにも関わらず、新しい髪が生えてこないということもあります。
成長期は4~7年程ありますが、この期間が短くなってしまうと、退行期、休止期が早くきてしまい、新しい髪を生やす準備が整わないのです。
育毛剤によって毛母細胞が活性化され、新しい髪が生えてくれば、当然古い髪の毛は押し出されます。これが初期脱毛のメカニズムです。
そしてこの初期脱毛の過程で質の悪い髪を減らし、健康的に生えることのできる髪を増やすことが、その後の育毛につながるのです。
つまり初期脱毛は薄毛を改善するためには乗り越えなければいけないもので、この期間に焦って育毛剤の使用をやめる必要はありません。むしろ育毛効果がではじめているということなのです。
1-2.個人差が激しい
この初期脱毛は育毛剤の使用を始めてから2週間もあれば始まります。抜け毛は多ければ300本を超えると言われています。その後14日から40日ほどで初期脱毛が終わり、その後は抜け毛は通常の本数(1日100本程)に変わっていきます。
しかし、この症状は誰にでもあることではありません。むしろ、初期脱毛が起きない人のほうが多いのです。
育毛剤を始まる前に初期脱毛について知る方も多いとは多いとは思いますが、初期脱毛が始まっても焦らないこと。また初期脱毛が起きなくても全く問題がないことなのです。
2.頭皮を確認
初期脱毛が起きていて、その抜け毛は初期脱毛によるものなのか、それとも別のものなのかを確認するには頭皮を見ることです。
育毛剤は外用薬なので、初期脱毛以外で抜け毛が起きるということは頭皮になにかしらの異常が起きているはずです。一度確認してみましょう。
2-1.かゆみはないか
頭皮のかゆみはトラブルを起こしています。この場合は育毛剤の使用を中止しましょう。ですが、もともと肌が弱く、育毛剤を使う前からかゆみがあったという方は別です。
育毛剤はどうしても頭皮に刺激のあるものです。もし使用前から頭皮にかゆみがあり、傷などがあれば、その傷を余計に刺激してしまうこともあります。そうなってしまうと、かゆみが増してしまうこともあるのです。
もともとかゆみがあるという方はまず病院に行き、頭皮にかゆみがない状態、乾燥していない状態にしてから、育毛剤を使いましょう。
確かに育毛剤には頭皮を正常にする働きがありますが、皮脂の分泌を正常にしたり、乾燥から守るという効果しかありません。頭皮のトラブルを治すための”薬”ではありませんので、過剰に効果を期待しないようにしましょう。
ですが、育毛剤によってはかゆみは初期脱毛と同じように瞑眩反応であることがあります。次の項目も確認してみてください。
2-2.頭皮が赤くなっていないか
実は育毛剤を使い始めると、良い作用によってかゆみがでてしまうことがあります。育毛剤の効果で血行が良くなることによってかゆくなってしまうことがあるのです。お風呂あがりにかゆみがあっても、時間とともになくなっていくことと同じことが起きるのです。
しかし、頭皮のかゆみがいつまでも消えない。さらに頭皮が赤くなっていれば、使用をやめるようにしましょう。
血行が良くなることによって起きるかゆみは一時的なもので、ずっと続くものではありません。さらに頭皮が赤いということは、頭皮が炎症を起こしています。この場合はすぐに病院にいくようにしましょう。
しかし、これも育毛剤を使う前から異常があった場合は別です。まずは治してから、育毛剤を使わなければいけないということを知っておきましょう。
スポンサーリンク3.さらに注意すべきこと
3-1.成分が合っていない
特に市販されている育毛剤は刺激が強いので、副作用の心配があります。そのため、肌が弱かったり、アレルギー体質の人は成分が合わないことが多くあるのです。
心配な人は、その育毛剤が本当に自分には使っても問題のない成分なのか、安心できるものなのかを徹底的に調べるようにしましょう。
3-2.1ヶ月半を超えたらアウト
初期脱毛は1ヶ月以上続くこともありますが、初期脱毛が始まって45日を超えても続くようであれば、おかしいと思ってください。
確かに育毛剤は使い続けなければ効果はでませんが、45日を超えても初期脱毛が終わらないということは異常です。自分には効果がなかったと諦めて、違う商品を使うようにしましょう。
4.サプリも初期脱毛が起きる
育毛剤よりも、育毛サプリのほうが初期脱毛がでやすいと言われています。どうしても育毛剤は外用薬のため、吸収には限度があります。ですが、サプリは吸収率も高いため初期脱毛の症状がでやすくなっているのです。
なので育毛剤では初期脱毛がでなかったとしても、サプリではでることがあります。サプリに関しては摂りすぎない限り副作用はなかなか出ないとは思いますが、これも初期脱毛以外のなにかしらの異常があれば使用をやめるようにしましょう。
【まとめ】
初期脱毛についてまとめてみました。
初期脱毛は誰にでもあることではありませんが、症状がでたときにはそれが初期脱毛なのか、どうかをしっかり判断する必要があります。初期脱毛であれば、安心していつも通りに使っていくようにして、そうでなければすぐに使用をやめるようにしましょう。
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